桜だより2009 > 樹木医が選ぶ桜の名木

樹木医が選ぶ桜の名木


樹木医という職業を聞いたことがありますか?分かりやすく言うと、その名の通り「木のお医者さん」です。天然記念物になるような巨大な樹木や名木、街路樹や庭木など傷んだり病気になったりした樹木の診断、治療、病気の予防、後継樹の保護や育成を行っています。日比谷花壇グループの「エコル」では、そんな樹木医たちが全国の樹木の治療に日々携わっています。そこで、このコーナーでは、長年、樹木と向き合ってきた「樹木医」たちが、各地の“桜の名木”を紹介していきます。

名木と呼ばれる桜の中には樹齢何百年・千年という老木も多く、その土地の歴史や文化に深くかかわって来ました。桜に関わるエピソードや見どころに加え、専門家として桜の治療に携わってきた樹木医ならではの視点で紹介するレポートをお読みいただくと、これまでとはまた違った角度から桜の美しさを感じられるかもしれません。

トピックは少しずつ掲載されますので、更新をご期待ください。

vol.1 兵庫県養父市の樽見の大桜(たるみのオオザクラ)

第1回目は、兵庫県養父市の樽見の大桜(たるみのオオザクラ)。出石藩の藩主もこの花を愛でていたという史実もあり、古くから「仙桜」とも呼ばれ樹齢1000年ともいわれているエドヒガンの老大木を、兵庫県の藤原樹木医が紹介します。昭和40年頃から衰退しはじめた大樽見の巨木を樹木医らが手を尽くして回復させたエピソードを紹介しています。


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vol.2 山形県長井市の伊佐沢の久保ザクラ

山形県長井市の伊佐沢の久保ザクラを、神奈川県の池本樹木医が紹介します。国指定天然記念物に指定されている「伊佐沢の久保ザクラ」は推定樹齢1200年。樹木医が手がける樹勢回復のための治療に、地域の子どもたちも関わっています。そんな多くの人々によって支えられてきた名木の堂々たる姿をご覧ください。


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vol.3 福岡県福岡市の桧原(ひばる)桜と舞鶴公園の桜

道路工事によって開花を目前に伐採が始まった桜。それを救ったのは一つの詠み人の知らずの和歌でした。その美談が教科書にも載るほど地元では有名な福岡市南区の桧原(ひばる)の桜と、市内の中心部に位置する桜の名所、舞鶴公園の桜を紹介しています。どちらも長く市民に愛され親しまれてきた桜の名所です。福岡の松本樹木医がお伝えします。


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vol.4 東京都大島町(伊豆大島)のサクラ株

東京の都心部から南約120kmの伊豆大島。地元では「サクラッ株」という名称で親しまれてきたオオシマザクラの古木を紹介します。昭和10年に特別天然記念物に指定されたこの桜は東京都によって調査・保全が手がけられる以前から、地域の人たちに大切に保護されてきました。不定根を伸ばし、環境に樹形を合わせながら生き長らえてきたサクラ株の姿は驚異の生命力の証です。


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vol.5 東京都三宅村(三宅島)の神着(かみつき)の大ザクラ

その姿はまるで宙に浮いたラピュタの桜。大空から飛んできて突き刺さったような「神着の大ザクラ」は三宅島の神着という場所にあります。今なお噴火を繰り返し生物相がダイナミックに遷移してきた三宅島にて、奇妙な姿のオオシマザクラがどのように形成されたのかを、神庭樹木医が解説します。


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vol.6 山梨県北杜市の山高神代桜

山梨県北杜市武川町にある山高神代桜は樹齢2000年ともいわれ福島県三春の滝桜、岐阜県根尾谷の淡墨桜とともに日本三大桜の一つとされているエドヒガンの老木です。台風などの影響を受け樹勢が年々衰え始めましたが、4年がかりで樹勢回復に向けた土壌改良工事が行われました。 山梨県の小林樹木医がお伝えします。


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