山梨県の身延山久遠寺から桜だよりをお届けします

ここは、鎌倉時代に日蓮聖人によって開かれた日蓮宗の総本山。
樹齢400年にもなるという「しだれ桜」は、全国しだれ桜10選にも入っているそうです。
素晴らしいのは境内の桜だけでなく、山の麓にある総門をくぐって境内に向かう道沿いでも
見事な桜の風景に出会うことができます。

こちらが境内の様子。奥のほうに大きなしだれ桜が見えます。
境内は観光客で賑わっており、観光バスで遠方より来られた団体客も多くいらっしゃったようです。
この週末の雨と予報されていたので天候が心配でしたが、幸い雨に降られることもなく、ゆっくり見学することができました。

左が本堂、右が五重塔です。
本堂の中では、若い修行僧と思われる方々がお経のお勉強をされており、
そんな厳かな空気が漂う中、畳の上で正座をすると気持ちが落ち着きました。

そして、こちらが樹齢400年のしだれ桜の銘木です。このどっしりと構えた佇まいとその生命力に圧倒されます。

しだれ桜にも色んなバリエーションがあります。
雲の隙間から太陽の光が差すのを待って、夢中で撮影しました。
花の写真を撮るのは楽しく、時が経つのも忘れます。

今、日本で起こっている未曾有の事態を考えると、ものの儚さを感じることが多い今日この頃ですが、何百年と続く“桜のある風景”に心が癒される思いでした。この素晴らしさを少しでもお伝えできればと思いレポートさせていただきました。

今年は、例年のようにお花見を出来なかった方も多いことと思います。
桜だよりを通じて、全国から寄せられた桜レポートが、少しでも読者の皆さまの癒しとなり、また明日への活力につながれば幸いです。

最後におまけです・・・
果樹栽培が盛んな山梨県ではこの時期ちょうど桃の花も楽しむことができました。桃の花もまた素敵です。
薄いピンクが桃、濃いピンクは花桃、白い花はスモモです。