芝公園・東京タワーからのレポートも四回目、最終回です。
今年の東京は、桜の開花宣言から満開まで、時間を要しました。つい10日ほど前には、ここ芝公園から東京タワーを見上げるとはっきりと見えていましたが、今は満開の花びらに遮られ、はっきりとは見えません。
桜の花が開くと共に、桜の樹の下にも大きな変化がありました。やきそば、じゃがバター、お好み焼などの屋台が並び、そしてブルーシート上には、ちゃぶ台、座布団を持ち込み、お弁当の準備も万端となっていました。きっと夜桜まで楽しむことでしょう。
東京タワーにもっと近付くと、満開の桜と東京タワーのコントラストを楽しむことができました。青空がバックだともっと映えるのかな?って、贅沢なことも考えてみました。
春休み最後の週末ということもあり、東京タワーの下には、エレベーターで展望台に昇ろうとする人の長い列ができていました。
実は、土・日曜日には、エレベーターではなく、600段の階段を使って展望台まで昇ることができます。料金は大人820円、エレベーターを使用する人と同じになります。
エレベーターに並ぶ長蛇の列を横目にフットタウン(東京タワー下のビル)屋上に昇り、チケットを購入。真っ赤な階段を600段昇り、展望台を目指しました。左の写真はほぼ中間地点、307段目です。そして右の写真は「昇り階段 認定書」です。展望台の窓に置き、撮影してみました。
東京タワー大展望台(150m)から見る増上寺界隈です。満開の桜は、まるで雲海のようにも見え、それは物凄い迫力です。600段の階段を昇ってきたご褒美のような美しい風景でした。
東京タワーからの降りについても、エレベーターと階段を選ぶことができます。もちろん、600段の階段を使って降りました。昇りより降りの方が余裕を持って、風景を眺めることができました。しかしながら風景はこの金網越しとなります(写真左)。一部では、鉄骨からカメラを突き出し、金網の無い状態で撮影しました(写真右)。
ここは、増上寺と東京プリンスホテルとの間にある桜のトンネルです。満開の桜と東京タワーをバックに多くの方々が記念撮影をされていました。
増上寺の境内では様々な催し物が行われており、人出もご覧のような状況です。満開の桜の下では「江戸和太鼓」が奉納され、春の穏やかなひと時を過ごすことができました。
芝公園・東京タワーからの桜だよりも第一回目のレポートから約一ヶ月が経とうとしています。一ヶ月前は、花の蕾から色も見えなかったものの、こんなに素晴らしい花を咲かせてくれました。2009年の春は、このレポートを通じて、いつも以上に季節の移ろいを感じました。